無人島に持って行きたい音楽アルバム二枚
一枚目はウェイン・ショーターの「Native Dancer」。アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ、マイルス・デイヴィスのグループ、ウェザー・リポートで活躍してきたSAX奏者ウェイン・ショーターが1974年に発表したソロアルバム。60年代のソロアルバムはほとんどがふつうの4ビートジャズだったのが、このアルバムでは方向をがらっと変え、いわゆるフュージョンっぽいサウンドなんだけど、南国の楽園風のブラジル情緒あふれる世界が展開されてます。それもこれも、アルバムにゲスト参加(というか主演)しているミルトン・ナシメント作の楽曲と彼独特のファルセットを使った歌声の力が大きいです。とはいえショーターもテナーとソプラノを曲によってうまく持ち替えたり、オーバーダブしたりと多彩。ショーターらしい妖しくて詩的な魅力も全開です(ジャケットデザインがいまいちなのが惜しい)。